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コンピュータは道具です


第64回 「インターネットの世間話(その55 最近の出来事)」

Orange Network 2004年5月号掲載

前回のゴーグル記事の後ですが 5月の中旬にゴーグルがIPO(公式株発行)をする発表し 新聞で大きくゴーグル社のプロファイルが公開されました。 ゴーグルのIPO形式も通常の株式形式の悪い部分を今後の会社運営に反映しないように ゴーグルの中心幹部に極力強い権限を維持しているのが分かります。 会社の事業内容を分からない株主に企業の経営判断権をなるべく渡さずに 現状の経営判断権を維持しながらも 株を発行して 事業拡張資金を賢く計上している特長が良く見られます。

今まで発生しているハイテック企業のIPOで悪影響が出ている点を良く研究し ゴーグル独自の形式を提示するのは 大変異例的な形式です。 上手くIPOが成功すれば ゴーグル社は大手Yahoo社に相当する資本力を持つ事になります! 4−5年前までは聞いた事のない検索サイトが インターネット横綱のYahoo社と同等レベルにくるなんて たいしたもんですね! 今後のユニークなビジネス企画とマネージメント形式が楽しみです。 

さて今回はVerizonの全米高速無線インターネット提供予定に付いて説明します。

Verizonの全米高速無線インターネット提供計画

皆さん日本に帰国すると必ずよく見かけると思いますが 日本では携帯電話が電子メール機として よく使用されていますね。 電車の中、デパート隅等で携帯電話に向かって電子メールのテキストを入力している人をよく見かけます。 パソコン嫌いの人でも抵抗無く携帯電話で電子メールをしているのを見たときは 大変驚きました。

さすが米国で携帯電話を利用して電子メールをしている人は 米国西海岸 オレンジ郡では見かけませんね。 携帯電話でテキストメッセージを利用している人はいると思いますが ほとんど見かけませんね。 

日本と違い アメリカの西海岸では携帯電話は電話としてだけ利用されていますね。(余談になりますが フリーウェイを走っているとき 隣の車を見てみてください。 私もびっくりしましたが 朝70%位の人が携帯電話に向かって話しながら車を運転しています! なんと恐ろしい光景でしょう。フリーウェイを走っているとき携帯電話で電子メールされたら 事故が続発するでしょう。 そうするとアーノルド知事が携帯電子メールを禁止する法律を作ってしまうかも知れませんね。)

ここアメリカ西海岸では 電子メールをするのは たいていラップトップのパソコンを利用していますね。全米あっちこっちを移動する方は よく小型のPDA(Personal Digital Assistant) 「BlackBerry」という機械を利用している方がいます。

やはり一番の問題点はプロバイダーのカバーエリア制限だと思います。 電子メールをするなら 最近流行っている WiFi(無線)でインターネット接続し ラップトップから電子メール送るのが一番ポピュラーです。 しかしこのWiFi無線サービスも俗に言う「HotSpot」(無線信号が来ている所)がまだまだ少なく どこでも電子メールできるわけでは ありません。 

もちろん携帯電話のATT Wirelessや Sprint Wirelessで ラップトップにクレジットカードサイズのモデムをインストールすれば 公園でも レストランでも ホテルのロビーでも 携帯電話の電波が入るところで無線インターネットが利用でき 大変便利ですが スピードはモデムの1.5−2倍程度なので やっと電子メールが取れるといった感じです。 手ごろな価格(月々$80程度で無制限)ですが スピードが遅いためか あまり使用している人は見かけません。 いつでもどこでも高速無線インターネットができないと、ユーザーはあまり使う気にならないのでしょうか?

ということで 無線インターネットサービスは家庭や事務所以外はあまり流行っていないのが オレンジ郡の現状です。  しかし もし携帯電話の電波が入るところで 高速インターネットができると聞いたら 皆さんわくわくいたしませんか? 公園、海、レストラン、車の中 要は携帯電話が使用できる所は どこでもブロードバンドのインターネットができる事になります。 車の中にラップトップを持ち込めば 移動しながらYahooの地図も使用できるので 下手なGPSシステムなど購入必要ないので我々のインターネットライフがもっとすばらしくなると思います。 

そんな高速無線インターネットサービスを提供開始したのが 携帯電話会社のVerizon Wirelessです。  黒いメガネをかけている 若いテクニシャンが「Can You Hear Me Now?  Good!」という言葉を繰り返しながら 砂漠や公園等を歩き回っているテレビ広告を良く見ませんか?

このVerizonが高額の資金を投資して全米各地をカバーできる 高スピードの無線インターネットプロバイダーサービスを提供開始予定になっており、現在はテストとして ワシントンDCとサンディエゴで 無線インターネットサービスが提供されています。  評判は抜群です。 スピードはDSLと同じスピード、無線のカバーエリアが携帯電話と同じなので 使用している方からの評判は抜群です。 

このサービスは今流行のWiFi無線ではありません。 Verizon独自のCellPhone テクノロジー 「EV-DO」(Evolution-Data Optimized)の技術を利用していますので、今使用しているWiFi無線機では信号を受信できませので Verizonの特別無線カードを購入する必要があります。

又 競争会社のATT 無線インターネットは「EDGE」と言うテクノロジーを利用しているので このVerizonの無線機とは 互換性がありませんので ATTのWirelessを使用するときは ATT専用の無線機を購入する必要があります。 (約$250しますが 1−2年間契約すると無線機は無料になりますので 初期投資は下がります。) 同じくSprint Wirelessを使用するときは Sprint専用の無線機を購入する必要がありますので まずは無線インターネットプロバイダーを選択する必要があります。

今すぐ どこでも無線インターネットサービスが必要な方はさしずめ ATT Wirelessか Sprint Wirelessがお勧めできますが 少し待てるのでしたら Verizon Wirelessのインターネットサービスが一番良いと思います。

もし Verizonが SBC DSLやCoxインターネットに近い価格体系を出したら 今使用している DSLやケーブルインターネット使用者も Verizon Wirelessに乗り換えてしまうでしょう!  無線で全米何処でも インターネットができてしまうと ラップトップ1台と VerizonのWireless 高速無線インターネットサービス、Verizon形携帯電話があれば 必要な道具にすべて完備されてしまいます。  自宅、事務所、 公園、レストラン、ホテル等 どこでも 一つのインターネットプロバイダーで対応できるなんて すばらしいサービスになりますね。 

今激戦の携帯電話戦争(ATT、Sprint、Cingular、Verizon、NexTel)、高速有線インターネット戦争(ケーブル社のCox、Comcast、TimeWarner、SBC、Verizon)、そしてこの高速無線インターネット戦争(ATT、Sprint、Verizon)何処の技術がどのくらい反映するのでしょうか 今年の動きが楽しみです。 

家庭無線LAN、ウインドウズ2000、ウイルス関連 又過去の記事がWebページで見られるようにしましたので ご利用ください。 

Webページ・アドレスはhttp://www.iscus.comのSupportコーナーです。
ご質問、ご意見等ございましたら E-mailでkuwahara@iscus.comまでご連絡下さい。

著者 : 桑原トーマス
UCLAコンピューター学科専攻

日系商社、日系ソフト会社を経て1994年にISCをアーバインに設立。
企業向け、個人向けのコンピューターのハード販売とサービス、ソフトの開発と販売、各種コンピュータクラス、インターネット関連のサービスとサポートを展開中。
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