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コンピュータは道具です


第49回 「インターネットの世間話(その40 最近の出来事)」

Orange Network 2003年1月号掲載

楽しい時も音楽、悲しい時も音楽 我々の生活で一番身近な物は音楽ですね。
最近このインターネットを使った音楽サイト関連に色々の事が起こっています。
今回は 無料、有料音楽サイトに付いて近況を説明します。

1) Napsterの後継者?
「インターネットで音楽」と言うと最初に思いつくのは 「Napster.com」ですね。 皆さん覚えていますか?  2−3年前は犬も知っていた 有名な無料音楽ダウンロードサイトNapsterも 音楽協会からの訴訟問題等のため 有料音楽ダウンロードサイトにビジネス展開する前に 倒産してしまいました。 ドイツのメディア企業に買収されて1年位経ちましたが Napsterと言う知名度をうまく利用できずに先日正式に倒産 そして事務所をクローズしました。 私もNapsterを利用していたので 事務所が正式にクローズした時は 自分の歴史の一部がクローズした感じがしました。 

このNapsterのお陰でアメリカ、日本、イタリア、フランス等の音楽を好きな時に 好きな曲だけ ダウンロードできたわけです。 ダウンロード時には イタリア人と「チァット」して自分の持っている 音楽コレクションと 彼の持っているコレクションを比べながら インターネットで情報交換するわけです。 
一昔ならフランスの音楽は物理的にフランスに行くか 特別なお店にいかないと 購入できませんでしたが Napsterのお陰でリビングルームから簡単に欲しい曲を探し その場でダウンロードし その曲を聞けるのはインターネットだからできることです。 

残念ながら そのNapsterも正式にクローズになり 歴史の一部が終わったことになります。 その代わりとして 今は後継者として 沢山の有料、無料音楽ダウンロードサイトが作成されています。 中でも「Kazaa」www.kazaa.com や「Morpheus」www.morpheus.comは無料音楽ダウンロードサイトとして有名です。

「Kazaa」はVanuateという所を拠点として運営されています。 Vanuateはどこにあるかと調べたら なんとオーストラリアに近いところにあるそうです。 物理的にアメリカに拠点がないので 音楽協会の訴訟を直接受けなくてもよいわけですが 現在アメリカの裁判所で訴訟されています。 「

Morpheus」と言うのはテネシー州に拠点がありますので もちろん 米国音楽協会の訴訟を受けています。 以前話題に取りましたが インターネットの場合 一度インターネットに入ってしまうと「無国籍」の状況になってしまいますので どこの法律を適用していいか 判断がつきません。

例えば 日本の読売新聞サイトに行きたければ ホームアドレスにwww. yomiuri.co.jpと入れれば 直ぐ日本の読売新聞サイトにいきます。 米国のUSATodayの新聞サイトに行きたければ www.usatoday.comとアドレスに入れればアメリカの新聞サイトにいけるわけです。 読売新聞は日本に拠点がありますので 日本の法律を適用するわけですし USATodayはアメリカに拠点があるので アメリカの法律を適用します。 

「Kazaa」はVanuateというところに拠点があるので Vanuateの法律を適応します。 
しかし 米国音楽協会は国境を越えて この「Kazaa」を米国内で現在訴訟しているのが現状です。
このようにインターネットに入ると国境が無いのでどこの法律を適用するか判断が難しいですね。 ギャンブル関連も米国内では違法になりますが ラスベガスに行けば合法的にギャンブルできますし 最近は加州アメリカン・インディアンのサイトに行けばラスベガスに行かなくてもギャンブルができます。 インターネットのギャンブルサイトに行けば 事実上 加州で違法のギャンブルもパソコン利用して リビングルームからギャンブルができるわけです。 

インターネットの場合はいったいどこの法律を適用するのが当然なのでしょね。 使う人の住んでいる場所の法律を適用すべきでしょうか? それともホームページのあるサーバー管理場所の法律を適用すべきでしょうか? それともホームページの作成者が住んでいる場所・拠点の法律を適用すべきでしょうか? 

今後必要と思われるのは 「インターネット法律」という特別な法律を作成し 適法することが必要になると思いますが 皆様はどう思いますか?

例えば 
− ジャンクメールを大量に出したら 5年間留置所に入る。
− ウイルスのメールを送ったら1年間 留置所
− スケベ電子メールを送ったら 「死刑」
国際基準と感覚に基づいて スタンダードなインターネット法律ができるのも良いかもしれませんね。

皆さんご存知と思いますが 現在合法的に音楽スワップサイトを運営できる国がヨーロッパにあります。 アメリカでは違法でも オランダでは 音楽共有が合法になっています。 ということはオランダで拠点を持ち 音楽スワップのサイトを合法的に運営することができるわけです。 このような音楽スワップサイトの特徴として 「Peer-to-Peer」いう形式のネットワークを利用しています。 簡単に言えば yahoo.comみたいセントラル・サーバーが無く 各パソコン同士が接続されてお互いの音楽データーを共有する仕組みになっています。 ということは原則的には皆さんが持っている音楽データーをインターネットでその他の人々と共有わけです。 

先日音楽協会がVerizonという インターネット・プロバイダーに対して 訴訟を起こしました。 内容を詳しく読むと Verizonのインターネット・プロバイダー・サービスを利用している人が インターネット上で音楽をスワップしているので その利用者の名前と連絡先を教えろと音楽協会が訴訟を起こしたわけです。 音楽協会は法人だけではなく 個人に対しても訴訟を起こそうとしているわけです。 もちろん Verizonはインターネットユーザーの情報を音楽協会の公表する義務もないし また公表して情報をどう悪利用するかわからないので 拒否をしていましたが 先日音楽協会の要求にそうような判決が出ました。 

インターネットを利用して便利になった音楽サイト なんとかこの便利な機能を維持しながら 訴訟問題が起こらないビジネス環境で運営して欲しいですね。

ご質問、ご意見等ございましたらE-mailでsupport@iscus.comまでご連絡下さい。
著者 : 桑原トーマス
UCLAコンピューター学科専攻

日系商社、日系ソフト会社を経て1994年にISCをアーバインに設立。
企業向け、個人向けのコンピューターのハード販売とサービス、ソフトの開発と販売、各種コンピュータクラス、インターネット関連のサービスとサポートを展開中。
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