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コンピュータは道具です


第29回 「インターネットの世間話 その20」 

Orange Network 2001年5月号掲載

5月にあった大きな出来事はマイクロソフト社の新しいWindowsXPとOfficeXPの発表、そして中国が米国に対してCyberWar宣言、インターネット回線業者の倒産騒ぎでしょう。先日は米国の偵察機が緊急で中国に着陸してから米国と中国の摩擦が増えました。その一端として先日中国が米国政府機関のコンピューターや民間企業のコンピューターを攻撃嫌がらせをしました。例えばホームページの1ページ目に嫌がらせ文章「Fxxx US Government」等が知らないうちに置き換えられていました。インターネットを麻痺させたわけではないのですが企業のインターネット・サーバーに書き込みをした犯罪事実今後米国政府はどうCyberWarに対応するのでしょうか?

しかし今回はなんと言ってもマイクロソフト社が新しいWindowsとOfficeソフトを発表しましたので我々消費者はどう対応すべきかWindowsXP関連についてご説明いたします。

「WindowsXP」10月に販売、「OfficeXP」5月31日に販売開始
Windows95が発表されてから既に6年経ったわけです。Windows95のお陰でマイクロソフト社、インテル社、PCハードメーカーのデル社やコンパック社は急成長しました。もちろんWindows95が出たお陰でインターネットが爆発的に浸透しました。その後Windows98、Window2000と2年ごとに新しい基本ソフトをマイクロソフト社は開発・販売しています。そして新しいアプリソフトの一環としてこの5月31日にOfficeXPが販売開始いたします。OfficeXPはワープロ,表計算、プレゼンターション、電子メール、データーベース等をこなす統合版アプリケーションソフトで現在政府機関、教育機関民間機関で殆どが使用しています。Office95が出てからOffice97そして現在はOffice2000が販売されておりますが、今月からOfficeXPが販売されます。しかし我々はOfficeをアップグレードすべきでしょうか?最新版ソフトを購入するだけの価値があるのでしょうか?

結論から言うと今回のOfficeXPはもちろん新しい機能はついておりますが現在のご使用のOffice97や2000で満足しているのでしたらあえて購入する価値はありません。しいて使えると期待していた音声入力機能は残念ながら信頼性にかけている事が既に報告されています。例えば「BillGates」(マイクロソフト社の社長)と音声で入力するとOfficeXPは「gilt gates」(罪悪ゲイツ)とワープロに入力します。「マイクロソフト」と音声入力すると「I cross off」(消しこむ)と入力されてしまいます。便利な機能ですがまだまだOfficeXP内の機能では使いものになりませんね。もちろん音声入力ソフトだけを別売りで買った方が信頼性は高いですので、もしキーボード入力が大変でしたら別売りソフトをお勧めします。たぶんOfficeXPは新しい機能として音声入力機能に皮肉機能をつけたのでしょうね!

さて10月に販売されるWindowsXPは残念ながら現在ご使用のPCではアップグレードができない可能性が大変高いとマイクロソフトは言っています。最低でも128MBのメモリーが必要とのこと現実稼動できるスペックは256MB位とインテルのペンティアム700mhzは必要でしょう。しかしワープロ、電子メールそしてインターネットに使うのにそんなに高度なスペックは実際必要ないと思います。昨年と今年はドットコム・バブルですがさしずめ現在のPCハード業界は「PCバブル」が起こっていると感じを受けます。ハードのメーカーはスピードを速くする代わりにもっと安くして各家庭や企業に配布できるようにして欲しいですね。ソフトも高くするのではなく安くして皆が使えるようにして欲しいと思うのは私だけでしょうか?「パソコンさんそんなに速くなってどこに行く!」昔日本にありました「狭い日本そんなに急いで何処に行く!」と言う交通スローガンを思い出します。

最近はインテルのPentium41400mhzが約$2000近くで販売されておりますが一体どのくらいのスペードでワープロとインターネットができるのでしょうか?700mhzのPCが$800程度で販売されていますが通常事務所や家庭で使うワープロとインターネットでしたら全然問題ありません。プロとしてお勧めできるのは特別な目的が無い限り高額のPCに投資する変りあまった金額でインターネット高速回線や家庭内無線LANをするのが良いでしょう。Coxケーブルのインターネットをご利用のオレンジ郡在住方々は1個のインターネット・アカントでなんと253台のPCが簡単にそして安価で接続できます。少し前まで高かった無線接続もここ1ヶ月でかなり安くなりましたしスピードも速くなりました。1階のリビングルーム、2階の子供部屋そしてラップトップでしたら庭で高速無線インターネットができるほうがPCに余分な費用を使うよりももっと快適にインターネットライフを過ごせると思います。そして一番大切なのはPCのハードやソフトに高額を投資するのではなくご自分のコンピュータースキルに投資をすべきと思います。もちろんテクニシャンになる必要はありませんがパソコンの使い方やインターネットの上手な使い方等のスキルを残った予算でご自身に投資することをお勧めいたします。いくら立派なハードやソフトがあっても機能の一部しか使えなければ宝の持ち腐れになってしまいます。特にコンピューター業界のハードとソフトは回転率がとても速いのであっという間に古くなってしまいます。車ですと中古車市場がありますが残念ながらパソコンのハードは中古市場がありません。もちろんソフトの中古市場は現実聞いたこともありません。(本来パソコンの古いのを再使用することで少しでも大型ごみを少なくすべきですが残念ながら経済的に成立していません。)

マイクロソフト社はOfficeXP発表と同時にソフトのレンタルプログラムも開始します。車で言うとリースするのと同じ意味付けになります。3年間使用後リースの車を返すのと同じでソフトも3年後に使用権を返すプログラムです。マイクロソフト社は企業が思うようにOfficeのアプリソフトをアップグレードしてくれないのでレンタルプログラムと購入プログラムを作成しました。ということで購入プログラムは現在のアップグレード費用より高くしてペナルティを付けるようにしています。ちなみにOfficeXPは何回もインストールできないように作られているようで今までカジュアルにソフトをコピーすることを罰する方針で作成されていると報告されています。このような機能はマイクロソフト社に色々メリットはありますが我々消費者にどの程度メリットがあるかは疑問です。しかし現時点これほどマイクロソフト社のOfficeアプリケーションの市場が獲得されれば我々はビル・ゲイツさんの言う事をきかなければいけないのでしょうか?

ご質問、ご意見等ございましたらE-mailでsupport@iscus.comまでご連絡下さい。
著者 : 桑原トーマス
UCLAコンピューター学科専攻

日系商社、日系ソフト会社を経て1994年にISCをアーバインに設立。
企業向け、個人向けのコンピューターのハード販売とサービス、ソフトの開発と販売、各種コンピュータクラス、インターネット関連のサービスとサポートを展開中。
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