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コンピュータは道具です


第19回 「インターネットの世間話 (その10) 」

Orange Network 2000年7月号掲載

今回は家庭LAN(ローカル・エリア・ネットワーク)について説明いたします。 LANと言ってもそんな大げさな物ではありません。 要は高速インターネット(DSLやケーブル等)を共有したいとか、 データーがフロッピーに入らないので パソコン同士でデーターを共有したいと言うのが家庭LANのほとんどの目的です。  最近家庭でパソコンを2台や3台お持ちの方が増えてきました。 特に子供の教育を考えますと 子供一人に一台のパソコンを提供するご両親が多くなりました。 子供はコンピューターに対して怖いと言う気持ちが全然ありませんので ハードとソフトを渡せば自分でどんどんやっていきます。 理屈など必要ないですね。
学校の宿題もインターネットを利用して調べなければいけないとか、ワープロで報告書を作成しなければいけないとかで どんどんパソコンの必要性が高くなってきています。
特に最近はパソコンのハード価格が数年前に比べ半分以下になりましたので お気軽に2台目 そして3台目のパソコンを買うようになりました。 子供の教育費を考えるとパソコンは大変安い買い物です。 家庭教師を雇ったら毎月かなりの費用がかかりますが パソコンがありますと 教育のかなりの部分をソフトでカバーできますね。 ともかくパソコンが家庭内で2台、3台になりますと一台ごとに高速インターネットを与えていると費用が大変高くなります。 そこで家庭LANを上手く利用するわけです。 

ハード面:
ハード的にはPC同士接続しなければいけないので どう接続するかが 現在の大きな悩みの種です。

 
配線工事: 
事務所でしたらデータ-・ケーブルという0.5cm位のケーブルを天井の上や壁の中に配線工事いたします。家庭ですとケーブルの配線工事も可能ですが、美観を壊す恐れがあるのと、配線費用も高いので あまりポピュラーではありませんね。3台のPCを接続するには約$400-$500位かかってしまいます。 PCを移動したい時に再度配線をしなければいけないので期間とかを良く考えなければいけませんね。借家でしたら大家さんに許可をもらわなければいけませんし、アパートでしたら管理人に確認しなければいけませんね。引っ越したら再度配線工事しなければいけないので 又費用がかかってしまいますね。

Wireless: 
最近Wireless(無線)を利用した接続方法が可能になりました。 実際のところ調べますとコストが高いのとスピードが遅い点が指摘されます。 もちろん高速のWireless機器もございますが3台接続したら$1000は軽くかかるでしょう。又このスピードも毎月ごとに改良されておりますので 現時点ではお金に余裕のある人以外はお勧めできません。
しかしWirelessは配線工事に比べて固定しないので将来性は抜群です。 後は競争相手が出て金額が下がりそしてスピードが速くなるのを待つだけです。今年の年末から来年にかけて新しい品物が出てくるでしょう。

電話回線: 
一番お手ごろな価格とスピードは電話回線を利用した家庭LANです。 ご家庭ですと大体各部屋に電話にジャックがついております。 この電話ジャックを利用して3台のPCを接続するわけです。ということは電話ジャックがあれば ジャックからパソコンまで電話線を利用して接続します。 そうすると3台のパソコンがLANで接続されるわけです。大体ご家庭の各部屋に電話ジャックがありますので わざわざ配線工事しなくて良い訳です。
発明した人は賢いですね。 家庭LANの一番のボトルネックである配線を電話回線利用してPC同士を接続してしまうなんて すばらしい発想です。
この技術は新しく 私も試してみましたが、かなりの高速インターネット・スピードを体験できました。 もちろんパソコンに付ける機器を買わなければいけませんが 1台のPCに$100位ですので3台つけても部品代は$300前後です。 配線工事が無料ですし、借家でもアパートでも直ぐに使えるというのは大変便利です。
Wirelessの価格体系がかなり変動するまでは 電話回線接続方法が家庭LANの一番お勧めできるPC接続方式です。

ソフト面:
ソフト面では ハードに付いてくるソフトを使用できますので 追加費用はありません。その他 Windows98、Windows2000等の基本ソフトでも対応インターネット共有機能が付いております。 ソフトでインターネット共有対応する方法よりハードで対応する方がメインテ簡単ですね。 ハードでしたら問題あっても電源をオフにして オンにすれば自動的に直ってしまうケースがありますが ソフトですとある程度ご自分で勉強してメインテしなければいけない事になるでしょう。 もちろんお金を出せばサービスマンを送ってもらえますが メインテの経費がかかる可能性があります。

よくオーナーシップ・コストということを耳にすると思います。
例えば安い自転車を$100で購入したとします。 しかし自転車に使われている部品が良くなかったので半年で壊れてしまったとします。 最初の1年は保証があるので無料で直しましたけど 1年半後に又自転車が壊れてしまいました。 今度は保証が無いので全て自腹$70払ったとします。 そして6ヵ月後再度自転車が壊れてしまい、今度は自腹で$100払ったとします。 そうすると2年間のオーナーシップ・コストは $200+$70+$100=$370、2年で割ると年間$185の費用がかかった事になります。
しかし少し高くても良い部品を使っている自転車を$200で買ったとします。 良い部品ですので1年経っても 2年経ってもなんの故障もありません。 そうしますと$200を2年で割ると年間のコストが$100になるわけです。 ちょっと高くても品質の高い機器を買う事をお勧めいたします。 ということでハード類購入する時は必ず メインテの事もお考え下さい。

ご質問、ご意見等ございましたらE-mailでsupport@iscus.comまでご連絡下さい。
著者 : 桑原トーマス
UCLAコンピューター学科専攻

日系商社、日系ソフト会社を経て1994年にISCをアーバインに設立。
企業向け、個人向けのコンピューターのハード販売とサービス、ソフトの開発と販売、各種コンピュータクラス、インターネット関連のサービスとサポートを展開中。
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